LED照明リニューアル事例(飲食店)

店舗・施設の省エネ手法

環境対策の一環として店舗照明をLED化

店舗照明としてのデザイン性、メンテナンス性も高評価

■王将フードサービス 本社

「餃子の王将」で知られる王将フードサービスは、昭和42年に京都の四条に第一号店を開業されて以来、各地に店舗展開。現在は海外を含め600店を超える業界トップクラスの中華レストランとして発展を続けている。
環境問題にもいち早く取り組み、食品残渣(ざんさ)のリサイクルやCO2削減を推進。また厨房の排熱利用による自家発電、太陽光発電システムや排水浄化システムの導入など、環境対策のトップランナーとして対策に着手している。
今回、店舗のさらなる省エネ化を進めるために、LED照明を導入した。

進化したLEDの性能と低価格化を高評価

王将フードサービスでは早くからLED照明に注目し、看板照明に導入していた。
しかし、店内照明についてはHf蛍光灯のコストパフォーマンスの良さからLED照明の採用は予定されていなかった。
そこで、王将フードサービスの担当者が店内用のLED照明を検討した結果、進化したLEDの性能と低価格化を高く評価。店内のLED照明の導入につながった。


餃子の王将「北白川店」

照明の省エネ化で、改正省エネ法への対応を確実に実行

他店舗展開している王将フードサービスは、改正省エネ法の特定連鎖化事業者になっており、計画的なエネルギー改善が求められていた。
気候や来客状況などの要因で電力使用量が変動するエアコンや厨房機器と違い、照明器具の省エネ化は定量的に数値が読めるため、省エネ法の対応策にも効果的である。また、照明による電力使用量が店舗の25%前後を占めており、省エネ化は経営コストの削減にもつながった。

リニューアル前より明るさがアップ。消費電力は大幅に削減

従来の店内のHf蛍光灯をすべてLED照明にリニューアルした。
照明単体で比較すると、電力使用量は30~35%の削減につながり、また、明るさも上がったことにより、従業員や常連の来店客からも「とても明るくなった」と好評を得ている。
さらに、店舗の照明リニューアルに合わせて、本社の執務スペースにもLED照明を導入。「明るく気持ちのいい空間になり作業効率がアップした」と、こちらも好評を得た。


窓際のライン照明により、外からも明るく見える店内

照明をリニューアルした本社執務スペース

店舗照明としてのデザイン性、メンテナンス性も高評価

関東の店舗では、ランプの見えない器具のニーズが高く、カバー付の照明を使用している。その分照度が落ちるので灯数を増やすケースもあった。
しかし、LED照明器具には、ランプの見えない一体型のすっきりしたデザインもあり、通路スペースやカウンター席などのライン照明にも最適と高く評価されている。
また、汚れの手入れがしやすい一体型、LEDならではの長寿命ランプなど、メンテナンス性の良さも採用の一因となっている。

さらなる省エネ化をめざし、既存店のリニューアルと新店舗での標準採用。

株式会社王将フードサービスでは、「店内照明のLED化は現場から問い合わせは増えていたものの、費用対効果を考えると時期尚早と考えていました。
しかし、LED照明は性能が高く、それでいて価格もリーズナブル。これなら投資しても十分ペイできると判断し、導入に踏み切りました。今回は大幅な省エネと明るさアップを両立した、いいリニューアルになったと喜んでいます。
来期は60店ほどの新店舗の計画をしていますが、LED照明を標準採用します。また既存店でもLED照明へのリニューアルを計画。すでに大型店や営業時間の長い店舗を中心に、70店余りの改修を予定しており、店舗のさらなる省エネ化を推進していきたいと考えています。」と、大変満足している。


株式会社王将フードサービス 環境問題対策室長 奥野 耕平
 

今回のリニューアルに採用頂いた照明器具

製品名: LEDモジュール組込み照明器具
特 長: 天井直付形ストレートタイプ
様々な組合せパターンで多彩な用途に対応可能
LEDモジュール組込み照明器具
2014年 2月

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