LED照明リニューアル事例(街路灯)

街路灯・防犯灯の省エネ手法

空間に配慮したデザインと、幅員のある道路に適した照明の配置

京都の九条通りを照らす、五重塔をイメージしたLED照明灯

■九条通り(東寺)
所在地 :京都府京都市南区

九条通りは、京都駅に近く、真言宗総本山の教王護国寺いわゆる東寺に隣接しており、多くの観光客が利用する通りである。
東寺は、平安京遷都に合わせて建立され、およそ1200年の由緒ある寺院である。
周囲には高い建物が少なく、五重の塔が印象的な景観となっていて、1994年には世界遺産に登録され、国内はもとより海外からの観光客もたくさん訪れる京都を代表する観光名所である。

五重の塔をイメージした景観に配慮した照明灯

東寺の南側を東西に走る九条通り(国道1号線)の照明施設は、照明器具のLED化は、現在のデザインを踏襲しながら実施された。
五重の塔をイメージした照明灯で心柱の先端に取付けられている相輪と屋根の庇をモチーフとし、庇の先端に照明器具を取付けたデザインとされており、景観に配慮したものとなっている。


アーム部詳細

既設HIDデザイン照明灯。

LEDデザイン照明灯(昼景)

路面輝度0.7cd/㎡で、片側2車線の通りに適正な明るさを確保

リニューアルした照明灯は、既設光源の220Wセラミックメタルハライドランプ(消費電力240W)から110W LED(5000K,Ra70)モジュールに置き換えを可能とし、さらに初期光束補正機能により10%の消費電力を抑え、平均98Wとし、約60%の省エネを実現した。
九条通りは片側2車線を中央分離帯で上下線に分離されており、そこから照明の配置は、中央分離帯に灯高12mで40m間隔に配置。それにより路面輝度0.7cd/㎡(路面照度10.5lx)とし適正な明るさを確保している。また、放熱構造に配慮することで光源の定格寿命をセラミックメタルハライドランプの18,000時間から60,000時間へ約3.3倍の長寿命とした。


照度分布図 (単位:lx)

LEDデザイン照明灯(夕景)
 

今回のリニューアルに採用頂いた照明器具

製品名: LED街路灯
特 長: オリジナルデザイン
消費電力 110W
LED街路灯
2016年 11月

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