LED照明の機能と、人の健康やパフォーマンスと密接な関係をもつ光の話
朝は、明るい光を浴びてしっかり目覚め、夜は明るい光を浴びずにリラックスすることが生体リズムを整える一助になるといわれています。調光・調色機能を備えたLED照明を暮らしの中の取り入れて、生活シーンや時間に合わせて上手に使いましょう。
事例提供 株式会社遠藤照明
居室:目覚めを促すように徐々に明るく
A:目覚め・起床30分前(6:00~) 間接照明(色温度1800K/調光率30%) ダウンライト(色温度2700K/調光率30%)
サーカディアンリズムを整え、良質な睡眠へと誘うため1日の光をコントロール。
居室:覚醒を促す、白くて明るい自然な光
B:朝・起床時(6:30~) 間接照明(色温度5000K/調光率100%) ダウンライト(色温度5000K/調光率100%)
サーカディアンリズムを整え、良質な睡眠へと誘うため1日の光をコントロール。
居間・食堂:日中は覚醒を向上し、居眠りを軽減する光
C:朝~午後(8:00~) 壁面(色温度12000K/調光率100%) テーブル面(色温度12000K/調光率100%)
居間・食堂:16:00 以降は、良質な睡眠へ向かう青色光成分の少ない暖かな光へと推移
D:夕方(16:00~) 壁面(色温度4000K/調光率80%) テーブル面(色温度6500K/調光率80%)
居間・食堂:16:00 以降は、良質な睡眠へ向かう青色光成分の少ない暖かな光へと推移
E:夜(18:00~) 壁面(色温度2700K/調光率30%) テーブル面(色温度2700K/調光率30%)
居室:良質な睡眠へと導く光
E:夜(19:00~) 間接照明(色温度2200K/調光率40%) ダウンライト(色温度2700K/調光率40%)
サーカディアンリズムを整え、良質な睡眠へと誘うため1日の光をコントロール。
居居室:深夜、眠りを妨げず、トイレ等の配慮も忘れない常夜灯を点灯
F:深夜(21:00~) 間接照明(調光率0%) ダウンライト(色温度2700K/調光率1%)
サーカディアンリズムを整え、良質な睡眠へと誘うため1日の光をコントロール。
就寝前は、間接照明を取り入れた電球色の光で過ごしリラックスできる雰囲気を整えましょう。
質のよい睡眠で気分よく目覚めたら、起床後は、爽やかな昼光色の光がおすすめです。
就寝前の穏やかな光(電球色:イメージ)
朝の爽やかな光(昼光色:イメージ)
へッドボードにLEDラインライトを組み込んだ例
光を通さないカバータイプのLEDブラケットを取り付け
太古より人間は朝太陽の光で目覚め、夜暗くなると眠るという生活を続けてきました。 これは目から入った光が脳に信号を送り、人のサーカディアンリズム(概日リズム)を調整するというメカニズムに基づいています。サーカディアンリズムは、メラトニンなどのホルモン分泌や体温調節、代謝など身体全体の機能維持に関わるとともに、その乱れは睡眠や認知能力にも影響を及ぼすと言われています。
人間のサーカディアンリズムは約25時間ですが、私たちはこれを外部からの様々な刺激によって地球の自転に由来する24時間(1日)の周期に同調させながら生活しています。そして最も強い同調因子が光なのです。さらに最新の研究では光は直接気分に作用することも報告され、光が人の健康やパフォーマンスと密接な関係をもつことが分かってきました。
一方で現代人は1日の大半を部屋の中で、人工の照明の光のもとで暮らしています。
できるだけ自然に近い光を浴びることは大変重要ですが、屋内で活動することの多い現代生活では光の量(明るさ)や光色(色温度)を調節できる照明によって自然の光環境に近づけることが有効と考えられます。LED照明はまさにそれを実現してくれる照明です。
例えば朝は4000Kの照明、昼間は5000Kから6500Kで明るくし、夜は色温度を下げ、就寝時にはできるだけ暗くすることが良いとされています。
こういった光の調整でより質の高い睡眠が得られるという研究※も行われており、現代の多様な生活環境の中で人への良い影響を与え、健康をサポートする質の高い照明が望まれています。
※Recommendations for Healthy Daytime, Evening, and Night-Time Indoor Light Exposure(Preprints.org)
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