オーアンドケー名古屋工場のリニューアルの目的は環境対策と経営コストの削減。工場・事務所の省エネ化を順次進めており、大阪の工場は先にLED化されていた。
今回リニューアルされた名古屋工場は365日24時間操業。しかも、既存の器具が水銀灯だったため、動力だけでなく、照明の電気使用量も課題となっていた。特別高圧受電への切り替えも視野に入れ改善策を検討される中、思い切った省エネ化を図ることで対応することとなり、照明リニューアルに着手することになった。

製造現場の照明器具430灯を既存の水銀灯からLED照明器具にリニューアル。器具ベースで使用電力量を半減し、大幅な省エネ化が実現。
リニューアル完了からの節電効果では、デマンド値も下がり、契約料金も下がったことで経営コストの軽減が高く評価され、群馬工場にもLED照明が採用されることになった。

高品質の製品を市場に提供するため、従来は品質管理の検査工程で水銀灯に加えて、ハロゲン灯を追加し明るさを確保していたが、今回のリニューアルではLED照明のみで十分な照度が確保できるようになった。
名古屋工場では2トンを超えるワイヤーを扱うため、安全面でも明るさを重視。広角のLED照明で光が広がり、高天井でも十分な照度が得られ、工場全体が驚くほど明るくなったと現場の方々からも高い評価が出ている。
また、使用電力量の大幅な削減と照度アップに加えて、メンテナンス面も高評価。
天井高が高いため、従来は垂直リフターなどを使ってランプ交換をしていたが危険性を伴い手間もかかるうえ、交換時の製造タイムロスも発生。
今回、LEDの長寿命ランプになったことで、メンテナンスの負荷が削減されると期待されている。