学校照明のLED化リニューアル
LED器具にリニューアルすることにより、同じ台数で大幅な省エネ
【計算条件】既設器具:FLR40形2灯用逆富士形器具9台・消費電力86W、FLR40形2灯用黒板灯3台・消費電力86W
新設器具:LED一体形教室用照明器具 LSS7-4-56※9台・消費電力43W、LED一体形黒板灯 LSR12-4-45※3台・消費電力33W
年間点灯時間:1,200時間 電力料金単価 31円/kWh(税込) 〔JLMAガイドA139:2023〕
※:公共施設用照明器具
文部科学省の「学校環境衛生の基準」では、教室及び黒板の照度は500lx以上であることが望ましいとされています(表1)。生徒が黒板を見た時に光源がまぶしくないように、また、最近では電子黒板やホワイトボードの使用が増えていますので、それらに照明器具が映り込まないよう適切に輝度を抑えた照明器具を使用することが大切です。
改定前 | 改定後(平成16年) | |
①教室及びそれに準ずる場所の照度 | 200 lx以上~750 lx | 下限値300 lx以上 |
②教室及び黒板の照度 | 500 lx以上が望ましい |
あかるさセンサで、器具の消費電力が約30%省エネ※
※(試算) 明るさセンサ利用時平均電力費;60%、明るさセンサ利用時間比;50% と想定した場合
人感センサで、器具の消費電力が約60%省エネ※
※(試算) ON/OFF型人感センサを使用し、感知時間を40% と想定した場合
高効率・長寿命なLED照明器具にリニューアルすることにより、同じ台数で大幅な省エネ
【計算条件】年間点灯時間:1,500時間 電力料金単価 31円/kWh(税込)〔JLMAガイドA139:2023〕
【設計条件】広さ:32m×20m、高さ:8m、反射率:天井30%、壁:30%、床:10%、入力電圧:200V
【設計照度】500 lx
無線調光システムを導入すれば簡単な操作で使わないエリアは消灯したり、明るさを抑える事が出来ます
従来のHIDランプは、ランプ特性により即時点灯ができず、常時点灯にせざるをえませんでした。
LEDは即時点灯、再点灯が可能なため、こまめに消灯することで、無駄な電力を削減できます。
また、LEDは調光することも出来ますので、体育館のように、運動以外にも、講演会や演劇など様々な用途に応じた明るさにすることはできますし、避難所に使われる際は、夜間は明るさを落とし、就寝時の妨げになるまぶしさを抑えることも出来ます。
(注)明るさは、各器具の器具光束の安定時を100%としています。
一般的な授業で求められる照度は300lxです。競技空間として十分な明るさを確保するとともに、まぶしさを少なくする工夫も求められます。
文化祭や入学式、卒業式など、学校行事に広く使われることから、多様な部分点灯や調光が必要です。
文部科学省発行の「学校施設の非構造部材の耐震化ガイドブック(改訂版) 地震による落下物や転倒物から子供たちを守るために-耐震点検実施-」(2015年3月改訂)「学校施設における天井等落下防止のための手引き」(2013年8月発行)に従い、定期的な点検の上、照明器具を構造体に取付けたり、斜め振れ止め等を用いて小屋組やRC躯体に緊結するなどの対策を講じて下さい。
建築物に取付られる照明器具を対象とし、地震発生時における照明器具の本体及びその部品の折損、脱落、破損、落下防止等による人身災害事故発生を低減することを目的として、照明器具の設計指針、及び施工者に対する要請事項を定めたガイドラインです。
照明器具の耐震設計目標性能や耐震施工の注意事項が記載されております。
照明器具の区分 | 施設の区分 | ||
一般の施設 注1) | 特定の施設 注2) | ||
右記以外 | 特定天井に設置 | ||
一般照明器具 | 耐震クラスB 設計水平震度:1.0 設計鉛直震度:0.5 落下回避 |
耐震クラスA 設計水平震度:1.5 設計鉛直震度:0.75 限定された機能維持 |
耐震クラスS2 設計水平震度:2.2 設計鉛直震度:1.1 限定された機能維持 |
注1) 一般の施設:特定の施設以外の施設をいう。
注2) 特定の施設:「災害応急対策活動に必要な施設」、「避難所として位置づけられた施設」、「人命及び物品の安全性確保が国に必要な施設」をいう。
同等の明るさクラスのLEDダウンライトにリニューアルすることにより、同じ台数で大幅な省エネ
【計算条件】年間点灯時間:3,000時間 電力料金単価 31円/kWh(税込)〔JLMAガイドA139:2023〕
LEDの採用により、常時点灯の誘導灯も大幅な省エネ。
消防法「避難口誘導灯設置基準(B級)」による比較
【計算条件】年間点灯時間:8,760時間 新電力料金目安単価 31円/kWh(税込)〔JLMAガイドA139:2023〕
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