蛍光灯器具をLED化する際は

まるごと照明器具交換推奨します

既設の蛍光灯器具にLED化改造工事を行うと
既設照明器具メーカの製品保証が適用外になります
※照明器具の内部配線切断や再結線などを行うリニューアル等も含む

重大事故の懸念も。そのランプ交換大丈夫ですか?

直管LEDランプと既設の照明器具の
組み合わせが不適切な場合、
重大事故が発生しています。

発煙・発火
原因

LEDランプ種別選択の誤り・施工方法の間違い
器具(ソケット)の絶縁性能不足
継続使用した安定器の劣化 など

発煙・発火のイラスト
ご注意ください
  • ランプ又は照明器具内の部品が異常に高い温度となり、発火・発煙することがあります。
  • LEDランプが正常点灯しているように見えても、器具の絶縁性能が不足している場合、そのまま使い続けると発火・発煙する恐れがあります。

蛍光灯器具では、通常10V未満の低い電圧しかかからないことを前提にして、ソケット部に求められる絶縁性能が定められています。
直管LEDランプを使用する場合、想定以上の電圧がかかり、不安全となるリスクがあります。

照明器具の発火事例写真
ランプ挿入時や交換時の感電
原因

通電しながらのランプ交換

ランプ挿入時や交換時の感電

ランプ落下
原因

継続使用したソケットの劣化
ランプの質量超過
異常発生時のソケットの熱変形

ランプ落下
蛍光ランプを直管LEDランプに交換した際の事故の事例
直管LEDランプを用いたLED化では、下記のような重大事故に繋がる可能性があります

既存の直管蛍光灯器具に直管LEDを取り付ける際、不適切な組み合わせをしたことによる事故が散見されています。直管LEDランプへの交換には十分注意されることをお願いします。

  • 事故事例.1 直管LEDランプ 2021年 滋賀県
    蛍光灯器具付近から異臭がし、直管LEDランプの一部が溶融しました。
    グロースターター式の蛍光灯器具に直管LEDランプを装着する際、グローランプを取り外さなかったため、異常発熱し、直管LEDランプを焼損したものと推定されます。
  • 事故事例.2 蛍光灯器具 2021年 神奈川県
    製品のスイッチを入れたところ、異臭がしたため確認すると、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生しました。
    ラピッドスタート式の蛍光灯器具に、直管LEDランプを取り付けていたが、直管LEDランプを使用する際に必要な改造工事が行われていなかった。このため安定器の異常発熱により、出火したものと推定されます。

詳しくは以下をご覧ください。

製品安全情報メールマガジン Vol.463(PDF)

発行:NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)製品安全センター

既設の蛍光灯器具をLED化する際、
日本照明工業会は、器具交換を推奨しますが、
G13口金直管LED光源に交換する場合は
以下のご注意が必要です。

G13口金直管LED光源がJLMA301に準拠していること

詳しくはG13口金直管LED光源製造販売事業者にご確認ください。

JLMA 301
「AC 直結 G13 口金直管 LED 光源 - 安全規格」(PDF)

既設の蛍光灯器具のLED化改造工事をする際はガイド301を遵守すること

ガイド301:2024
「既設の蛍光灯器具をAC直結G13口金
直管LED光源用に改造工事する場合の注意」(PDF)

ガイド301概要

既設の蛍光灯器具のLED化改造工事を行う電気工事業者などは、LED光源の取扱説明書に従うとともに、下記の注意事項を遵守することが望ましい。

  • 既設の蛍光灯器具にLED化改造工事を行うと、既設照明器具メーカの製品保証が適用外になります。
    ※照明器具の内部配線切断や再結線などを行うリニューアル等も含む。
  • LED化改造工事後の器具には、従来の蛍光ランプは使用できなくなります。
既設の蛍光灯器具をAC直結G13金口直管LED光源用に改造工事する場合の注意

一般社団法人日本照明工業会2021年4月21日制定日本照明工業会ガイド「ガイド301」より抜粋。詳細はガイド301をご確認ください。

  • 蛍光灯器具内の電気部品(ソケット、端子台、配線など)は、仕様、劣化状態を確認の上、必要に応じて交換する。変色や亀裂などの明らかな劣化が認められる場合は、交換しなければならない。
    必要に応じて交換が必要な電気部品の図
  • 蛍光灯器具内の安定器は、将来的な保守作業の際に蛍光灯器具と誤認されることを防止するため、取り外す
    必要に応じて交換が必要な電気部品の図
  • LED光源を使用者によって容易に脱着できないよう改造工事の一環として対策する。“容易に着脱できない”には、工具を使用しなければ交換できない構造を含む。
    容易に脱着できない照明器具を施工しているイメージイラスト
  • 改造工事後の器具本体に次の表示を行う。
    改造工事後の注意表示のイメージイラスト
  1. 適合するLED光源の形式(光源の製造社名)及び蛍光ランプの取付けが不可である旨。(図1参照)
  2. LED光源の定格電圧、定格消費電力、工事業者名、工事年月など。(図1参照)
    LED光源に関する事項と改造工事に関する事項とは、接近表示すれば分割してもよい。また、改造工事に関する事項の表示は、分岐回路の過回路電流遮断器に最も近い器具1台だけでもよい。

    図1:LED光源に関する事項及び改造工事に関する事項の表示例

    LED光源に関する事項及び改造工事に関する事項の表示例イラスト
  3. 蛍光灯器具の銘板に記載の情報(蛍光灯器具である旨、定格、製造者名、PSEマーク、適合ランプなど)は、無効である旨であることを表す識別。(図2参照)

    図2:蛍光灯器具の銘板情報が無効である旨の表示例

    蛍光灯器具の銘板情報が無効である旨の表示例イラスト
  4. 給電側のソケットの近傍の容易に見える場所に、給電側であることを表す識別。(図3参照)

    図3:給電の表示例

    給電の表示例イラスト

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