従来に比べ、LEDであかりの質が向上
既設照明からLED照明へのリニューアル。一番大きく変わったのはどんな点だったでしょうか?
既設照明器具は33灯も揃えているのに中央だけが明るく、両端が暗いという明るさのムラがありました。その結果、フェアウェイ両脇では打球の落ち際が見えにくく、途中でふっとボールが消えることもありました。
やはり、お客さまは昼夜問わず、練習で着地点や弾道というのを一番ご覧になりたいと思います。以前の照明器具だけですとなかなかそれがカバーしきれず、下から照らしたり鉄柱に追加して照明を付けたりして、それでカバーしていましたが、今はそのようにしなくても大丈夫で、ボールがとにかくよく見えるようになりました。お客様が練習する上で、打球の弾道や着地点がよく見える事も重要な要素ですので。
もちろん照明器具の台数が減りますので、省エネ面と電気料金の節約面もリニューアルで変わった点ではありますが、練習環境の快適性向上が一番変わったと考えております。リニューアル直後は、「明るくてきれいになったね」というお言葉をお客様より頂戴もしました。
今後、クラブ内で他の場所もLEDに交換しようという計画はございますか?
ゆくゆくは全部の照明を交換していきたいと思っています。
長い目で寿命や電力量のことを考えると、リニューアルしたほうがよろしいと思います。ただ、初期投資のことを考えると「一度にLED化」とはなかなか難しいものもありますが、1日中点灯しているような所、例えばハウスの中のトイレであるとかそういう場所をまずは換えていきたいですね。
また打席等も全部蛍光灯タイプの照明器具がついていますので、それらを換えていけば使用電力量はかなり違ってくると思っております。
今回の照明リニューアルにあたり、他のゴルフ練習施設も視察されたと伺いましたが、LEDの導入状況はいかがでしたか。
3~4か所見てまいりました。打席数が1フロア20打席・2F建ての練習場から、当練習場の規模程の練習場も何軒か行きましたが、予想以上にLED照明を導入しているところが多かったですね。
やはりどの練習場も、ライトのまぶしさが近隣の方のご迷惑にならないかを気にされていました。
例えば、国道沿いにある練習場は念のためネットに目隠しをされていましたね。照明のあかりが国道を走る自動車の運転手様に目に入り事故などにつながることはあってはならないことですから。この点は気をつけたいポイントとして勉強をさせて頂きました。
ゴルフクラブ イースタン様の場合ではいかがでしたでしょうか?
当ゴルフ場東側に川に架かる太鼓橋があるのですが、その橋を車で走るとき目線に照明のあかりが入り眩しく感じてしまうのでは?と懸念し、実際に車で走ってみました。ライトに幻惑されるようであれば、他の練習場様のように、目隠しのネットを張ろうかと考えたのですが、その必要はありませんでした。
理由は、導入時に決め手となった「漏れ光」が少ないという事がありました。LEDに限らずどの照明も真正面から見ると当然まぶしいのですが、それがLEDの場合、角度がちょっと変わるとまぶしさが全然違う。むしろ以前の照明器具よりも眩しさは少ないとも感じました。
フェアウェイが明るくて、それ以外の場所での必要以上の明るさはご迷惑になるだけなので、これが一番良い結果になりました。
グリーン側から打席方向を望む