PCBは、ポリ塩化ビフェニル(Poly Chloro Biphenyl)の略で、電気絶縁性、熱分解性に優れ化学的にも安定した物質であったため、昭和30(1955)年代から電力用トランス、高・低圧コンデンサの絶縁油や各種化学工業、食品加工の熱媒体として広く使用されていました。
ところが昭和43年に発生した「カネミ油症事件」をきっかけに生体、環境への影響があることが明らかとなり、昭和47(1972)年に生産が中止され、昭和49(1974)年度末までに国内での製造、輸入が禁止されました。
一方、電気機器等での使用は、既設のものについては現在も使用することは禁止されておりませんが、昭和51(1976)年10月の電気事業法に基づく電気設備の技術基準(通産省令)改正により「ポリ塩化ビフェニルを含有する絶縁油を使用する電気機械器具は、電路に施設してはならない。」とされ、かつて使用していたものの移設を含め、新たに設置することができなくなっております。
PCB廃棄物の処分等にかかる手続きは、都道府県または政令市の産業廃棄物担当窓口にお問合わせください。
昭和32年1月から昭和47年8月までに製造された、以下の器具に使用されています。昭和52年(1977年)3月までに建築・改修された事業用の建物には、このPCB安定器を使用した照明器具が設置されている可能性があります。
PCBを用いた安定器かどうかの判別は、安定器の銘板に記載されているメーカー、形式、種別、性能(力率)、製造年月などから判別できます。 詳しくは以下のページをご覧ください。
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