LED照明リニューアル事例(校庭)

学校・体育館の省エネ手法

LED照明の性能向上により採用されたLED投光器

少ない灯数によるコスト抑制と照度の確保。そして優れた光漏れ対策

■松江小学校
所在地:東京都江戸川区

今年改築された東京都江戸川区立松江小学校は明治9年に開校し、同36年松江尋常高等小学校として現在地に設立された長い歴史のある学校。
新しく生まれ変わった学校では太陽光発電の導入、屋上緑化、雨水の再利用、通風採光を考慮した中庭など、地球環境に配慮したエコスクールとして注目を集めている。
そして今回、その校庭照明としてLED投光器が採用された。

環境対策、環境教育に注力する東京都江戸川区。

環境行政にいち早く取り組まれた江戸川区。イラストや漫画を多用した省エネガイドブック等の工夫をこらした啓発活動を積極的に展開している。
教育施設においても、平成13年度から「資源循環型学校づくり」の指針を策定し、ゴミ、光熱水の削減を推進。平成21年度から「学校版もったいない運動」と名称を変更し、環境教育とその行動実践に取り組んでいた。

省エネ化推進と防災拠点となる小中学校の改築事業の第一号モデル校。

江戸川区内には現在106校の小中学校があり、20年以上の長期にわたる「学校施設改築の基本的な考え方について(第一次報告)」を策定。学習環境の向上はもちろん、地域のコミュニティや防災の拠点として機能する施設として順次建て替えが進められようとしている。
その第一号となったのが、江戸川区立松江小学校。
2階に設けた体育館、屋上プールを活用した消火用水、生活用水への転用などの災害対策を具現化。
もう一つの柱である省エネ化推進も太陽光発電やLED照明の導入によりエコスクールのお手本となる改築工事が実施された。

LED照明の性能向上により、LED投光器の採用へ。

設計に着手した3年前の段階でも様々な検討をしてきたが、LED照明の性能面で不十分と判断。採用は見送られ、設計ではHID照明が盛り込まれていた。
しかし実施設計にあたり、LED照明の性能向上をうけて再評価し、校庭照明のLED化も再検討することになった。
照度や耐久性、配光計画など多面的な比較検討の結果、LED投光器の採用が決定した。


校庭照明に採用されたLED投光器(昼間)

校庭照明に採用されたLED投光器(夜間)

少ない灯数でのコスト抑制と、必要照度を確保。

設計段階では4灯タイプを中心とした照明プランだったが、LED照明ならではの光の配光制御を考慮し、灯数の削減とイニシャルコストの低減を両立した照明プランが実現した。
また校庭全体の平均照度を150lx確保という設計指定だったのが、実際には180lxの照度に上がった。
地元サッカーチームや少年野球などで使用されるグラウンド中央部分では300lxを超える照度を確保している。


江戸川区立松江小学校のグラウンド(昼間)

江戸川区立松江小学校のグラウンド(夜間)

光漏れ対策に優れた、LED照明ならではの光の配光制御。

LED投光器採用のもうひとつの決め手となったのは、器具後方への光漏れがないこと。これもLED照明ならではの光の配光制御によるもので、周辺地域への配慮につながっている。
初期設計段階ではHID投光器にルーバーを組み合わせる予定だったが、その必要もなく光漏れの少ない校庭照明を実現している。

 

今回のリニューアルに採用頂いた照明器具

製品名: LED投光器
特 長: 光源:LED(昼白色)
メタルハライドランプ1000形相当
LED投光器
2014年 3月

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