快適な学習環境を作る耐震改修に合わせて省エネリニューアル
充分な照度確保と省エネ化を実現
■浦戸小学校
所在地 :高知県高知市
高知市では市立の多くの学校施設でデマンド管理を実施し、電力ピーク対策と省エネ活動をきめ細かく推進している。県と連動して「CO2CO2(コツコツ)削減コンテスト」を実施し、環境教育や啓発活動だけにとどまらず、具体的な数値目標を設定した温暖化対策を行っている。
一方で子供たちの安全を守るため、また、地域の防災機能を充実するために学校施設の耐震化を着々と進め、その一環として、高知市立浦戸小学校でも耐震改修が行われ、合わせて照明の省エネ改修も実施した。
学校施設の省エネ化で、良質な学習環境を作る
高知市では早くから学校施設へのLED照明導入を検討していたが、教室は比較的点灯時間が短く、投資コストに対して省エネ効果が十分でないと判断され、これまでは導入を見送られていた。
しかし今回の改修に際しては、コスト面でのハードルが下がり、またLED照明器具が文部科学省の推奨する500lxの照度を確保し、快適な学習環境を実現する仕様条件をクリアできると認定され、高知市が目指す学校施設の省エネ化を推進するためにLED照明の導入を決定した。
LED照明によるリニューアルで、充分な照度確保と省エネ化を両立。
省メンテナンスや安全性、デザイン性など、多面的に高評価。
照度、省エネ効果だけでなく、重要視されていたのが安全性である。子供たちの使うスペースだけに、万一の破損も考慮し、飛散防止が条件になっていたが、導入のLED照明はポリカーボネート樹脂のランプユニットで安全性を確保できると評価された。また、薄型デザインで天井面と一体化することで、教室がすっきりとした空間になったことも評価され、長寿命ランプのLED照明になったことで、ランプ交換などのメンテナンスの手間とコストを削減できると期待されている。
体育館は防災機能の充実と省エネを両立する高天井用のLED照明器具を採用。
体育館も耐震工事と合わせてLED照明にリニューアル。夜間の一般開放も多く、点灯時間が長いため、LED化による節電効果が大きい点、ランプ交換のための昇降装置が不要な点、即時点灯が可能になりこまめなON・OFFで省エネ化がはかれる点などが評価され、導入が決定した。
従来の水銀灯器具に比べて4~5割省電力化できるようになり、大幅な省エネ効果を発揮。また、地域防災の避難場所としての機能を高めるため、100Vの自家発電装置へ対応し調光加工している。
高知市都市建設部では、「2013年度は7校の学校施設へLED照明を導入しました。教員や用務員さんの評判も上々と聞いています。本格的にLED化を進めるようになったのは、コスト面のハードルが下がったこと、省エネだけでなく照度や光質の性能が上がり、学習環境にふさわしい照明になったことが要因です。来年度も耐震改修に合わせたLED化を進め、学校施設の更なる省エネ化を図りたいと考えています。」と大変満足している。
今回のリニューアルに採用頂いた照明器具
製品名: | LEDモジュール組込み照明器具 |
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特 長: | 器具光束5200lm 消費電力47W |
製品名: | LED高天井用照明器具 |
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特 長: | 器具光束21000lm 消費電力200W |