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リニューアルQ&A

Q1
広告やポスターでは設置後10年が点検の目安となっていますが、10年間はなにもしなくても良いのでしょうか?
Q2
時々しか使用しない照明器具の適正交換時期も10年でしょうか?
Q3
照明器具の法定耐用年数は15年となっているが、適正交換時期が10年ではおかしくないですか?
Q4
ユーザーに対し長期間使用した場合の安全性確保について、メーカーはどのように知らせていますか?
Q5
ユーザーは使用した年数や使用した時間は判らないのですがどうしたら解りますか?
Q6
器具の耐用年限が近づくと不安全な事象があると聞きますがどのようなものですか?
Q7
保証期間と寿命はどう違うのですか?
Q8
耐用年限と適正交換時期、耐用の限度はどう違うのですか?
Q9
照明器具は点検をしないとどうなりますか?
Q10
使用中の照明器具はどう点検すれば良いのですか?
Q11
照明器具の部品が壊れたときは交換できますか?
Q12
照明器具交換部品の保有年数は何年ですか?
Q13
照明器具が故障の場合修理は可能ですか?
Q14
部品を交換すれば、さらに10年間使用出来ますか?
Q15
専門家が行う点検は個人ではできないのですか?
Q16
蛍光ランプが古くなると点滅を繰り返しますが、そのまま放置しておいて何か影響がありますか?
Q17
安定器の耐用年限について教えて下さい?
Q18
取替え後の照明器具はどのように処分したら良いのですか?
Q19
チェックシートはどこで入手できますか?
Q20
天井直付形照明器具を外したとき、器具の背面部分の天井が黄変や黒ずんでいた、なぜですか?
Q21
非常用照明器具や誘導灯に使用している内蔵蓄電池(バッテリ)の交換時期は決まっていますか?
Q22
非常用照明器具や誘導灯についても“安全チェックシート”に従い点検していれば良いのでしょうか?

回答

Q1 広告やポスターでは設置後10年が点検の目安となっていますが、10年間はなにもしなくても良いのでしょうか?

新聞広告・ポスターなどでは表現を簡潔にするために『設置後10年が照明器具の点検&交換の目安です』という表現にしています。
安全・快適にご使用頂くためには、1年に1回は「安全チェックシート」(Q19項参照)による自主点検を、3~5年に1回は専門家による点検を行ってください。

Q2 時々しか使用しない照明器具の適正交換時期も10年でしょうか?

使用条件・環境により大きく耐用年限は異なりますが、安定器、ソケットや電線など電気絶縁物の絶縁劣化による適正交換時期は1日10時間、1年3,000時間点灯で10年と考えています。使用していなくても電気絶縁物の経年劣化など見えない部分で進行していることがあるので、一般的には照明器具の適正交換時期の目安を10年としています。

Q3 照明器具の法定耐用年数は15年となっているが、適正交換時期が10年ではおかしくないですか?

減価償却資産となる建築付帯設備のうち照明器具を含む電気設備の法定耐用年数は15年と決められていますが(国税庁)、電気用品安全法では、照明器具等の電気絶縁物の寿命を40,000時間としています。またJIS C 8105-1の解説では適正交換の目安は通常使用で10年としています。(一社)日本照明工業会ガイドA111では 耐用年限を「適正交換時期」と「耐用の限度」に規定しており、「適正交換時期」を8~10年、「耐用の限度」を15年としています。

Q4 ユーザーに対し長期間使用した場合の安全性確保について、メーカーはどのように知らせていますか?

日本照明工業会では、パンフレットやホームページなどで点検・交換に関するお知らせをしておりますが、最近は新聞広告や、専門雑誌広告、ポスターなどでも点検・交換のお知らせを行っております。また、各メーカーにおいてはカタログ・取扱説明書・ホームページ等に、点検・交換に関するお知らせを掲載しております。

Q5 ユーザーは使用した年数や使用した時間は判らないのですがどうしたら解りますか?

照明器具の製造年月が、銘板(ラベル)に記載されている場合があり、記載があればこれを基に1日の使用時間/年間使用日数等から推定する方法があります。
銘板の情報(品番とロットNo等)を基にメーカーに問い合わせれば、製造年月が判明する場合もあります(品番のみの情報ではメーカーでは確定が困難です)。
中央監視制御システム等で管理され日々の使用時間が記録されていれば把握することが可能となります。

Q6 器具の耐用年限が近づくと不安全な事象があると聞きますがどのようなものですか?

長期間使用した器具では安定器の巻線・ソケット・電線などの電気絶縁物が経年劣化や熱劣化等により、まれに絶縁不良を起こし発煙・発火、感電等が起こることがあります。また構造物が熱・紫外線・雨・水などで劣化した場合には、まれに破損・落下することがあります。

Q7 保証期間と寿命はどう違うのですか?

保証期間とは、メーカが無償修理を保証している期間で、製品に添付される保証書などに記載されております。保証期間内に取扱説明書や、注意書ラベル等を遵 守した通常の使用状態で故障した場合には、無料修理が受けられます。一般的に照明器具の保証期間は1年間、安定器の保証期間は3年間程度となっています。
・交換可能を前提としたLEDランプ光源類における「寿命」は、使用に供することができなくなる時間、または明るさの維持率が規定値を下回るまでの時間のいずれか短い時間を言います。
・ LED化により光源部を交換することのない照明器具においては、使用に供することができなくなる現象としての「寿命」表示は適切ではないと考え、安全を考慮して規定された「耐用年限」として「適正交換時期」と「耐用の限度」の表示訴求を図っています。

Q8 耐用年限と適正交換時期、耐用の限度はどう違うのですか?

日本照明工業会ガイドA111:2024照明器具の耐用年限によると
耐用年限とは
建築物等に設置された照明器具が部材の経年劣化等によって徐々に劣化して不具合が生じ始めることによる交換及び不具合を生じる頻度が高くなることによる交換を必要とするまでの使用期間を言い、耐用年限には”適正交換時期”と”耐用の限度”とが含まれます。
適正交換時期とは
照明器具の劣化が進み、照明器具の故障率が増加し始める段階の時期を言い、一般的な使用条件のもとで安全性及び経済性を考慮にいれると8~10年であるとしています。
耐用の限度とは
照明器具として本来有している機能の低下及び劣化が進んで、故障の有無に関係なく、安全のために照明器具の交換を必要とする年限を言い、一般的な使用条件のもとで安全性及び経済性を考慮にいれると15年であるとしています。

Q9 照明器具は点検をしないとどうなりますか?

照明器具にも適正交換時期や耐用の限度があります。特に10年を過ぎてから点検をせずにご使用されますと、外観は正常でも安定器の巻線・ソケット・電線などの電気絶縁物の熱劣化(絶縁不良)等により、発煙・発火・感電などの原因になることがあります。 なお、この現象は使用条件・環境により大きく異なります。安全を確保するためには、1年に1回は「安全チェックシート」(Q19項参照)による自主点検を、3~5年に1回は専門家による点検を行ってください。

Q10 使用中の照明器具はどう点検すれば良いのですか?

簡易点検のための「安全チェックシート」(Q19項参照)がありますのでこれにより自主点検をして頂くか、ご購入した販売店・工事店、または電気保安協会などにご相談ください。「安全チェックシート」の入手は(Q19項)を参照ください。

Q11 照明器具の部品が壊れたときは交換できますか?

基本的な部品については一定期間保有していますので、保有部品については有償での交換は可能です。なおメーカーや製品によって対応が異なりますので、詳しくはご購入した販売店・工事店、または各メーカーの相談窓口等にお問い合わせください。

Q12 照明器具交換部品の保有年数は何年ですか?

一般的に照明器具の補修用性能部品は、製造打切り後 6年間保有としていますが、各メーカー・製品等により対応が異なりますので、必要な場合は各メーカーの相談窓口等にお問い合わせください。(性能部品とは、その商品の機能を維持するために必要な部品をいいます)

Q13 照明器具が故障の場合修理は可能ですか?

メーカー、製品等により対応が異なりますので、照明器具の修理に関する相談は、ご購入した販売店・工事店、または各メーカーの相談窓口等にお問い合わせください。

Q14 部品を交換すれば、さらに10年間使用出来ますか?

「安全チェックシート」:使用期間が10年以上である場合は危険な状態になっていることがあります。「安全チェックシート」にて器具の状態をご確認頂き、器具、部品の劣化がある場合は、事故防止のため速やかに新しい器具にお取り替えください。詳細版によるチェックをお勧めします。

Q15 専門家が行う点検は個人ではできないのですか?

専門的な点検につきましては、器具の開口や通電状態でのチェック等が必要となりますので、有資格者でないと点検できないことになっております。素人の方の点検は落下・破損・感 電・火災等の原因となる場合がありますので個人では絶対に行わず、専門家にご依頼ください。なお(一社)日本照明工業会発行の「安全チェックシート(住宅用照明器具)」と安全チェックシート(施設用照明器具)」(Q19項参照)による器具の点検は個人でも行えます。

Q16 蛍光ランプが古くなると点滅を繰り返しますが、そのまま放置しておいて何か影響がありますか?

蛍光ランプを長い間使っていると端部が極端に黒くなったり、点滅を繰り返したりしますがこれは、不良ではなくランプの寿命末期と判断してください。そのまま放置しておくと、ランプが切れたり、点灯装置が破損するなどの不具合になることがあります。最近の照明器具では、ランプ寿命末期時に対する保護装置を設けたものが主流ですが、安全性及び視環境確保のため、寿命末期のランプは早めに交換ください。

Q17 安定器の耐用年限について教えて下さい?

安定器の耐用年限は、他の電気機器と同様に、電気絶縁物 及び 構造材によって決定されます。絶縁物は経年劣化、熱劣化により性能が低下します、特に定格より高い電圧や周囲温度の高い場所、湿度の高い場所では消耗が早くなります。使用条件・環境により大きく異なりますが、安定器の適正交換時期は8~10年、耐用の限度は15年です。適正交換時期を超えた照明器具は早めの点検・交換をおすすめします。

Q18 取替え後の照明器具はどのように処分したら良いのですか?

ご家庭で使用の照明器具はご使用地域の廃棄物処理ルール(自治体に確認ください)に従って処理してください。事業用照明器具は産業廃棄物として法の定め(自治体の定め)に従って処理してください。不明の場合は、各自治体のご相談窓口にご相談ください。

Q19 チェックシートはどこで入手できますか?

日本照明工業会ホームページに「安全チェックシート(住宅用照明器具)」と「安全チェックシート(施設用照明器具)」を掲載しております。
また各メーカーにおいてもカタログ・取扱説明書・ホームページ等で紹介しておりますのでお問い合わせください。なお「安全チェックシート(施設用蛍光灯器具・詳細版)」、「安全チェックシート(施設用LED照明器具・詳細版)」、「安全チェックシート(HID照明器具・詳細版)」による点検は専門家に依頼ください。

Q20 天井直付形照明器具を外したとき、器具の背面部分の天井が黄変や黒ずんでいた、なぜですか?

JIS C 8105-1照明器具-第1部:安全性要求事項通則の第12章に取付面(可燃材料表面)の最高温度は90℃と定められています。
天井や壁の造営材や内装材に耐熱の弱い材質が使用された場合には、熱や対流により天井面が変色したり変質したりすることがあります。これを防ぐには耐熱性のよい造営材を使用したり、定期的な清掃が必要です、特に適正交換時期にはこの現象が顕著になりますので、早めの交換をおすすめします。

Q21 非常用照明器具や誘導灯に使用している内蔵蓄電池(バッテリ)の交換時期は決まっていますか?

日本照明器具工業会ガイド108-2003「誘導灯器具及び非常用照明器具の耐用年限」に適正交換時期が定められています。内蔵蓄電池は4~6年が適正交換時期です。

Q22 非常用照明器具や誘導灯についても“安全チェックシート”に従い点検していれば良いのでしょうか?

非常用照明器具や誘導灯の点検は専門家による定期点検とその結果報告が義務づけられています。また、点検報告義務違反には罰金が科せられます。詳しくはホームページ”防災照明器具の保守・点検”をご覧ください。