検索

JLMAサイト内を検索

HOME > 調査 > 照明製品試買調査 > 2025年度 E26口金付き電球形LEDランプ試買調査報告書

2025年度 E26口金付き電球形LEDランプ試買調査報告書

一般社団法人日本照明工業会 技術部
Japan Lighting Manufacturers Association
Technical-Relevant Division

1 はじめに

試買調査は市場に流通する製品を入手し、公的規格などを基準として製品の安全性及び性能について確認し、市場の安全を確保する目的で実施してきた。

2025年度の対象品目は、E26口金付き電球形LEDランプとした。 電球形LEDランプは、低価格化が進行し、原価低減のため樹脂ケースを採用する製品が増えている。従来から実施している性能項目(全光束・消費電力)に加え、寿命末期を含めて安全性が確保されているか、構造調査及び加速寿命試験を実施した。

対象機種数は、インターネット通信販売(以下、NET通販という。)で流通している品物を含め、一般電球形12製品、フィラメント電球形3製品、合計15製品とした。

2 試買サンプル

E26口金付き電球形LEDランプとして2025年2月~5月において市場にて流通している製品であって、一般電球形については、会員企業製のものが3製品、会員企業以外が9製品、フィラメント電球形については、会員企業製のものが1製品、会員企業以外が2製品とした。購入価格は、220~982円(税込)であり、店頭で購入したものが8製品、NET通販を利用したものが7製品である。

  製品
略号
全光束
(lm)
消費電力
(W)
定格電圧
(V)
定格寿命
(h)
製造業者
会員/非会員
購入先 特記事項
一般電球形 A 60形 810 7.4 100 20 000 会員 生活雑貨店  
B 60形 820 8 100 40 000 会員 生活雑貨店  
C 60形 810 7.2 100 40 000 会員 家電量販店  
D 60形 810 5 100 25 000 非会員 大型家具店 調光対応
E 60形 810 9 100 20 000 非会員 NET通販  
F 60形 810 7.4 100 20 000 非会員 NET通販  
G 60形 880 9 100 表示なし 非会員 NET通販  
H 60形 900 10 100 表示なし 非会員 NET通販  
I 60形 920 6.5 100 40 000 非会員 大型家具店  
J 60形 844 8.5 100 40 000 非会員 100円ショップ  
K 60形 810 7.3 100 40 000 非会員 家電量販店  
L 60形 810 8.1 100 20 000 非会員 100円ショップ  
フィラメント電球形 X 60形 830 6.3 100 20 000 会員 家電量販店 調光対応
Y 60形 810 6 100 25 000 非会員 NET通販  
Z 60形 806 6 100 1 5000 非会員 NET通販  

3 まとめ

今回の調査サンプルは、比較的廉価な価格ではあるが、代替を意図している“一般照明用白熱電球 60形相当”に対し、寸法・形状、全光束などにおいて、ほぼ代替可能なレベルに達していた。また、当初懸念していた電波雑音についても全ての製品がCISPRJ 15の基準を満足する結果が得られた。

一方で、次の懸念点がある製品が存在した(主な事項を抜粋)。

(1) 外径、全長などの情報が個装にない

(2) 口金部のリード線が挟み込みだけで、電安法省令解釈別表第八の基準を満足しない

(3) 高調波電流がJIS C 61000-3-2の基準を満足しない

(4) 全光束が不足している(公表値の70%程度)

販売事業者 一般電球形 フィラメント電球形
会員別 会員 非会員 会員 非会員
製品略号 A B C D E F G H I J K L X Y Z
懸念点 (1)                        
(2)            
(3)                    
(4)                            

記号説明 ▲懸念点(法令違反と断定することはできないレベル)

今回の試買調査では、寿命末期等に不安全現象が発生する可能性があるかを確認するため、加速寿命試験(周囲温度 約75 ℃)を実施した。試験期間(約3 800 h)中に7製品が不点灯等に至った。公表している寿命に対して短寿命の懸念がある製品が見受けられたが、寿命末期に関連する不安全現象の発生はなかった。

フィラメント電球形の製品においても、全光束・消費電力など、“一般照明用白熱電球 60形相当”に要求される性能を満足し、光源部の輝度、広い配光など特徴があることを確認できた。一般電球形では電源回路部分を金属ケースに収容している構造であるのに対して、フィラメント電球形では口金内の極めて狭い空間に収容しているため、構造的に難しい設計と推測される。安全性の確認は、今後の調査を待ちたい。

今後は、より安全面や消費者への情報提供が考慮された製品開発へシフトし、よりよい照明環境の実現に貢献できる製品開発を期待したい。